朝晩冷え込んでくると冬の訪れを感じます。季節柄そろそろ“おなかのカゼ(急性胃腸炎)”が流行ってくる頃ですが、今のところ、あまり大きな発生は見られていないようです。いずれ、“冬”を実感する頃には流行ってきますので油断できません。
さて、一時、品不足が心配されたインフルエンザワクチンですが、出荷規制もとけたため、順調に接種が進んでいるようです。
インフルエンザワクチンを接種する時に他のワクチンも一緒に接種する場合がよくあります。特に1才になりますと、麻疹・風疹、水痘、ヒブ追加、肺炎球菌追加とインフルエンザ以外にも接種するワクチンがたくさんあります。
毎年今頃になると、どういう順番で接種したらよいかと患者さんから尋ねられます。特別な取り決めはありませんので、順番にはこだわりませんが、できるだけ効率よく、また季節にあったワクチンを優先して接種します。
通常は麻疹・風疹を最優先します。でも今急ぐのはやはりインフルエンザです。麻疹・風疹は春の終わり~夏の初めに流行ります。水痘は冬に流行ります。ヒブ追加と肺炎球菌追加はそんなに急がなくともよいです。ヒブ追加と肺炎球菌追加接種後は1週間あければ他のワクチンが接種できますが、麻疹・風疹、水痘は接種後4週間あけないと他のワクチンを接種できません。インフルエンザは2~4週間間隔で2回接種します。
以上のことを考慮して次のようなプランをお勧めしています。
2本同時接種の場合 |
3本同時接種の場合 |
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①.インフルエンザ1回目+ヒブ追加 |
①.インフルエンザ1回目+ヒブ追加+肺炎球菌追加 |
2(~4)週おいて |
2(~4)週おいて |
②.インフルエンザ2回目+肺炎球菌追加 |
②.インフルエンザ2回目+麻疹・風疹+水痘 |
1週間おいて |
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③.麻疹・風疹+水痘 |
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他にもいろいろプランは立てられますので、ご遠慮なくおたずねください。
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