インフルエンザ ワクチンのお知らせ
10月1日(金)より、接種開始。

 今シーズンも、時間予約制です。
前日か当日に、時間予約をして受診して下さい。


一般診療の時間帯でインフルエンザワクチンを接種します。

・三密回避のため、一般診療だけでなく、予防接種、健診も全て予約制です。
院内待機人数を制限しますので、必ず、時間予約してから受診してください。

・終了間際は大変混み合い、待ち時間も長くなりますので、
早めの時間帯に受診して接種するようにしてください。

10~12月の土曜日 (10/23、10/30、11/6、11/13、11/20、11/27、12/4)に、予防接種だけの時間帯 (12:00~13:00、10/23のみ11:30~12:30)を設けます。
 この時間帯は主にインフルエンザワクチンを接種しますが、他のワクチン(ロタ、BCGを除く)もできます。一般診療、健診は行いません。
 今シーズンは、新型コロナワクチン接種のため、インフルエンザワクチン接種が遅れる方も多いかと思われますので、土曜日の予防接種時間を12月まで延長します。
新型コロナワクチン2回目接種から2週間あけて、インフルエンザワクチンを接種してください。

院内待機時間を短縮するために、できるだけ、ご自宅で検温してきてください。問診票は、あらかじめご自宅で記入してきてください。

(水)の予防接種の時間帯は主に2才までの乳幼児が対象です。2才以上のお子さんと保護者の方は、一般診療の時間帯に接種してください

・接種料金・回数:1回5,200円。小学生までは2回接種、中学生以上は1回接種。
・公費補助:盛岡市は1回につき、2,000円。紫波町、矢巾町は、2,200円。滝沢市は1,300円が補助金として公費負担されます。

補助のある対象年令 各市町からの補助 実施期間
盛岡市 生後6ヶ月

中学校3年生まで
1回につき2.000円の補助あり
2回目の補助は13才未満まで
R3.10.1

R4.1.31
紫波町
矢巾町
生後6ヶ月

中学校3年生まで
1回につき2.200円の補助あり
2回目の補助は13才未満まで
R3.10.1

R4.1.31
滝沢市 生後6ヶ月

中学校3年生まで
1回につき1.300円の補助あり
接種回数2回まで
R3.10.1

R4.1.31


今シーズンのインフルエンザ
流行る? 流行らない?

 昨シーズンは、インフルエンザが全くみられませんでした。なぜインフルエンザが流行らなかったのか?はっきりとした原因はわかっていません。「みんなが、マスクをして、よく手洗いをして、人混みにいかないように注意したから」だけではないでしょうね。

 新型コロナと関連づければ、「
ウイルスの干渉」が考えられます。干渉(かんしょう interference)とは、一つの細胞に二つのウイルスが感染した場合、どちらか片方、あるいは、両方のウイルスの増殖が抑えられるという現象です。これは、一方のウイルスが細胞に感染するのに必要なレセプター(接合部)を独占するため、他方のウイルスが感染できなくなるためと考えられています。つまり、増殖に必要な成分が一方に利用され、他方が利用できないということです。さらに、一方が他方の増殖を阻害する因子を放出することもあります。わかりやすく言うと、水たまりに大きな石と小さな石を同時に投げると、大きな石の波紋が小さな石の波紋を消してしまいます。これと同じです。

 なかなかもっともらしい説明で、昨シーズンは、大きな石が新型コロナで、小さな石がインフルエンザと考えればわかりやすいのですが、実際は、新型コロナの患者数は、例年のインフルエンザの患者数と比べれば、はるかに少なかったわけですから、明らかな「ウイルスの干渉」はなかったように思います。

 日本でのインフルエンザの流行を予測する一つの方法として、北半球(日本)よりも先に冬を迎える南半球の国々の流行状況が参考になります。南半球でインフルエンザが流行れば北半球でも流行るし、南半球で流行らなければ北半球でも流行らないというパターンをとることが多いです。

 昨シーズン、南半球の国々では全くインフルエンザが流行せず、北半球も同様でした。今シーズンも南半球ではほとんどインフルエンザがみられていませんが、
オーストラリアではインフルエンザの報告例は少なかったものの、5才未満と60才以上に多い傾向がありました。

 国内の感染症も変化がみられます。昨年は殆ど流行らなかった
RSウイルス手足口病が、今年は流行しています。RSウイルスも手足口病も毎年のように流行り、みんなが免疫を獲得していきますが、昨年は感染する機会がなかったため、今年は流行していると考えられます。

 人の免疫はインフルエンザのようなウイルス
感染を毎年繰り返すことによって、自然に高まると考られています。たとえ症状が出ないような軽い感染でも十分に免疫が高まっていきます。これを 「ブースター効果」と言います。 昨シーズンは、全くインフルエンザが流行しませんでした。さらに一昨年も大きな流行ではありませんでした。そのため、ほとんどの人はインフルエンザに対する免疫が低下しています。

 新型コロナワクチンの接種が進めば、新型コロナの免疫を持った人が増えて、新型コロナに感染する人は少なくなります。とても良いことですが、その反面、インフルエンザの免疫は低下したままです。もしかして、大きな石がインフルエンザで、小さな石が新型コロナというような「ウイルスの干渉」が起きるかもしれません。

 今シーズン、インフルエンザが流行るか?流行らないか?予測困難ですが、「
ほとんどの人は、インフルエンザに対する免疫が低下している。」ということだけは、はっきりしています。備えあれば憂いなしです。

< インフルエンザワクチンを接種しましょう。>