現在、高校3年生で接種している麻疹・風疹ワクチン第4期は、高校2年生でも、修学旅行や研修などで海外へ行く場合には、接種できます。接種券は盛岡市保健所保健予防課(TEL:019-603-8307)から配布してもらって下さい。 |
平成18年6月2日から、麻疹、風疹の予防接種は、麻疹・風疹混合ワクチンを2回接種(第1期、第2期)することになりました。この結果、小学校入学前の殆どのお子さんが2回接種できるようになりました。これは大変うれしいことです。
しかしながら、平成19年度における小学校2年生以上の児童は、2回目の接種を受ける機会がありませんでした。
平成19年春に10〜20代を中心とした年令層で麻疹が流行し、多くの学校が休校するなど、大きな社会問題となりました。このため、1回しか受けていない年代(平成19年度における小学校2年生以上)に対して、2回目の接種を受ける機会を設けることにしました。
新たに2回目接種する時期(年令)は、中学校1年生(相当年令)と、高校3年生(相当年令)です。中学校1年生での接種が第3期、高校3年生での接種が第4期です。 ただし、第3期と第4期が行われるのは、平成20年4月1日〜平成25年3月31日までの5年間です。
これにより、現在1回しか接種していない年代(平成19年度の小学校2年生以上)は、平成25年3月31日までに、全員2回接種ができることになります。
・第1期(1回目)は、1才になったらすぐ接種します。
・第2期(2回目)は、小学校入学前の1年間です。来年小学生になるお子さんが対象になります。
・第3期(2回目)は、中学校1年生(厳密には中学校1年生に相当する年令)の1年間です。
・第4期(2回目)は、高校3年生(厳密には高校3年生に相当する年令)の1年間です。
第1期から第4期まであり、少し混乱しますが、4回接種するのではありません。2回接種です。1回目が1才になったらすぐ接種する第1期、2回目が年令別となり、第2期、第3期、第4期です。
麻疹は春〜夏にかけて流行しますので少しでも早く免疫をつけるために、第3期、第4期は、できるだけ4月〜6月に接種するようお勧めします。
従来、麻疹、風疹ワクチンは1回接種すると終生免疫(一生続く免疫)が得られると考えられていました。ところが、ワクチン接種しても麻疹、風疹にかかる人がみられます。
原因の一つは、ワクチン1回接種では、わずかではありますが、十分な免疫ができないことがあるためです。もう一つの原因は、接種後、年数が経過するにつれて、免疫が弱まるためです。現在は、ワクチンが普及したおかげで、麻疹の大流行というものは殆どみられなくなりました。しかし、十数年くらい前までは、全国的に大流行することがよくありました(小児病棟の入院患者の半分以上が麻疹などということもありました。)。当然の事ながら、ワクチンを接種した人たちは、大流行があっても麻疹にかかることはありません。
しかしながら、ワクチンを接種していても、“かる〜く”かかることはあります。この自分でも気づかないくらいの“かる〜く”かかることにより、さらに免疫が高まっていくのです。ワクチンが普及したおかげで、麻疹の大流行がなくなったのは、大変よいことですが、その反面、ワクチン接種した人たちの免疫がさらに高まる機会も失われてしまいました。その結果、年令が進むにつれて、ワクチンでつくられた抗体が弱まり、麻疹にかかる人がみられるようになってきました。
そのため、欧米の先進国では、麻疹、風疹ワクチンは、2回接種が常識となっています(3回接種している国もあるくらいです)。本邦でもやっと2回接種が可能になりましたので、積極的に接種しましょう。
詳しくは→麻疹(はしか) 風疹
◆.麻疹、風疹のどちらにもかかっていない場合 (殆どのお子さんが該当。)
→麻疹・風疹混合ワクチンを接種する。
◇.すでに、麻疹、風疹の一方にかかった場合
→かからなかった方のワクチンまたは、麻疹・風疹混合ワクチンを接種する。
◇.すでに、麻疹、風疹の両方にかかった場合 (こういう場合は殆どないです。)→ワクチンは不要。
麻疹、風疹のどちらにもかかったことがなくて、
■.麻疹、風疹ワクチンの両方を接種済みの場合
■.麻疹、風疹ワクチンのどちらか一方のみ接種した場合
■.麻疹、風疹ワクチンの両方とも接種していない場合
以上、全て→麻疹・風疹混合ワクチンを接種する。
注:麻疹、風疹単独ワクチンでも接種可能ですが,、厚労省は、麻疹・風疹混合ワクチンでの接種を勧めています。
□.すでに、麻疹、風疹の一方にかかった場合→かからなかった方のワクチンまたは、麻疹・風疹混合ワクチンを接種する。
□.すでに、麻疹、風疹の両方にかかった場合→ワクチンは不要。