突発性発疹

 熱の割に元気がよいです。

 元気のない時は早めに受診しましょう


 生後5〜6ヶ月くらいから1才くらいの赤ちゃんが、突然高熱を出して3日くらい続きます。だいたい生まれて初めての発熱であることが多く、あまり、咳や鼻水はでません。
熱が下がるとほぼ同時に全身に発疹が出現します。


◆ どんなことに注意するの

 熱の割にはあまり機嫌が悪くならないのが特徴です。むしろ、熱が下がってからの方が機嫌が悪くなることが多いです。

 高熱が続きますので脱水が心配になります。こまめに水分補給して下さい。熱の割にあまり機嫌が悪くならないと言いましたが、機嫌が悪く元気がない時は、早めにもう一度受診しましょう。

 特に、生まれて初めての発熱の場合は、不安が強いと思います。一度受診しても心配なら、遠慮せず、もう一度受診して下さい。突発性発疹以外にも高熱の続く病気はたくさんありますし、稀でありますが突発性発疹でも入院が必要なこともあります。

 いくら元気でも、3日以上熱が続く時は必ず受診しましょう。私たち小児科医でも、3日たたねば突発性発疹かどうか断定できません。


 注1:通常の突発性発疹の発熱は3日間で、発疹は全身にかなり目立つように出現しますが、発熱期間が2〜5日間であったり。発疹がパラパラと薄かったりというような場合もあります。これは突発性発疹のバリエーションであったり、突発性発疹を起こすウイルスとよく似たウイルスによる感染の場合です。

 注2:突発性発疹は解熱とともに発疹が出現します。発熱が続く状態で発疹が見られるような場合は突発性発疹ではなく、全く別の病気の時があります。そのような場合は早めに受診するようにしましょう。