“インフルエンザにかかったら、注意すること”


 こどもが高熱を出した時に、意味不明の言葉を話したり、怖い怖いと叫んだりするような異常行動が見られる事があります。これを<熱性せんもう>と言い、特にインフルエンザでよく見られます。

・原因が、“熱性せんもう”か“脳症”か“抗インフルエンザ薬(タミフル・ リレンザ・イナビル・ラピアクタ)”かは、別として、インフルエンザに罹れば異常行動が見られる事があると用心する事です。

・異常行動の多くは、発熱後、間もなく(24時間~48時間以内)に起きており、高い場所や人気のない所で見られることが多いです。

・発熱中は、保護者が注意深い観察をし、お子さんを一人にしないで下さい。また、異常行動が短時間で終わらずに、長時間続くような時は、早めに医療機関を受診して下さい。


“タミフル、リレンザ、イナビルを処方されたら”

・大体1~3日(平均2日くらい)で解熱しますが、インフルエンザウイルスは、熱が下がっても感染後1週間くらいは体内に残っています。
 
・中途半端に薬を中止すると、残っているウイルスが他の人に移ったりします。また、薬が効きにくいタイプのウイルス(耐性ウイルス)に変異することもありますので、処方された量、日数通りにキチンと内服(吸入)して下さい。

・2日間薬を飲んでも(吸入)しても一般状態が改善しないときは、必ず受診して下さい。


インフルエンザの出席停止期間

 インフルエンザの薬を使えば、通常1~2日間で熱が下がりますが、インフルエンザウイルスは1週間くらいは、 体内に存在しています。つまり、【発症後1週間くらいは、まだ、他人にうつす可能性を持っている】と言うことです。そのため、登校・登園に際して、十分な配慮が必要となります。
 
 学校保健安全法では、「インフルエンザ発症日(発熱した日)を0日と数え、発熱翌日から5日間休み、かつ、解熱した後、2日(乳幼児にあっては、3日)を経過するまで出席停止」と、定めています。
 
 つまり、具体的には下表のようになります。

児童・生徒(小学生以上)の発熱期間と出席開始の目安
 発熱期間 第0日
 
 1日  2日  3日 4日   第5日
 6日  7日 8日  9日
1日間 出席
 2日間 出席    
 3日間 出席    
 4日間 出席    
 5日間 出席
 6日間 出席
        
  発熱   解熱        

乳幼児(保育園・幼稚園)の発熱期間と出席開始の目安
 発熱期間 第0日 
 1日  2日  3日 4日  第 5日
 6日  7日 8日  9日
1日間 出席
 2日間 出席    
 3日間 出席    
 4日間  出席  
 5日間 出席
 6日間 出席
         
  発熱   解熱