2012(平成24年)年9月1日から、定期接種のポリオワクチンは、経口生ポリオワクチンから、注射の不活化ポリオワクチンに切り替わりました。
また、同年11月1日から、三種混合ワクチンは四種混合ワクチン(三種混合ワクチン+不活化ポリオワクチン)に切り替わりました。


 不活化ポリオワクチンの接種回数・年令・方法

・不活化ポリオワクチンは、初回接種(3回)、追加接種(1回)の合計4回接種が必要です。

・不活化ポリオワクチンの接種年令・回数・間隔は、3種混合ワクチン(DPT)と同じで、標準的な接種年令は、次のとおりです。

1.初回接種(3回):生後3ヶ月〜12ヶ月までの間に3回接種:(20日以上の間隔をおく)
2.追加接種(1回):初回接種3回目から、12ヶ月〜18ヶ月後が望ましい接種時期
ですが、初回接種3回目から、6ヶ月たてば接種可能です。
 なお、この期間を過ぎた場合でも、90ヶ月(7才半)に至るまでの間であれば、接種ができます。

・すでに、生ポリオワクチンを受けたことがある場合 の不活化ポリオワクチン接種予定
2012(平成24)年9月1日の時点で、1回目の生ポリオワクチンが接種済みの場合、2回目以降は不活化ポリオワクチンを接種します。
★.生ポリオワクチンを、1回接種したお子さんは、その後に、不活化ポリオワクチンを3回接種します。→初回接種(2回)と追加接種(1回)の合計3回接種
★.生ポリオワクチンを、すでに2回接種されたお子さんは、不活化ポリオワクチンの追加接種は不要です。

・すでに、不活化ポリオワクチンを受けたことがある場合 の不活化ポリオワクチン接種予定
★.不活化ポリオワクチンを、1回接種したお子さんは、その後に、不活化ポリオワクチンを3回接種します。→初回接種(2回)と追加接種(1回)の合計3回接種
★.不活化ポリオワクチンを、2回接種したお子さんは、その後に、不活化ポリオワクチンを2回接種します。→初回接種(1回)と追加接種(1回)の合計2回接種
★.不活化ポリオワクチンを、3回接種したお子さんは、その後に、不活化ポリオワクチンを1回接種します。→追加接種(1回)のみ


 ポリオとポリオワクチンの基礎知識 (厚生労働省からのお知らせ)


 接種後の注意

・いつも通りの生活をしましょう。入浴も大丈夫です。

・他の予防接種は、1週間たてば受けられます



 どんな病気なの

・小児マヒと呼ばれる病気です。ポリオウイルスに感染すると発熱、頭痛、嘔吐などの症状ががみられます。重症な場合は、手・足のマヒや呼吸困難から死亡する場合もありますが、ワクチンが普及したおかげで、現在の日本ではポリオウイルスによる感染症はみられなくなりました。